東京ガス不動産プライベートリート投資法人
執行役員 大友 学
東京ガス不動産プライベートリート投資法人は、東京ガスグループが長年培ってきた不動産開発・管理の知見とネットワークを基盤に、東京圏に限定した良質な住宅・オフィス等のポートフォリオを構築し、投資主の皆様へ長期にわたる安定的な収益還元を図ることを基本方針としております。スポンサーである東京ガスグループとの協働による循環型再投資モデルを通じて、資産の取得・維持・改善を計画的に実行し、ポートフォリオの質を維持しながら市場環境の変化にも堅実に対応してまいります。
近年、ESG課題への対応は資産価値の維持・向上につながる重要な要素であるとの認識を一層強めております。本投資法人は、CO₂ネット・ゼロの実現を視野に入れ、省エネルギー改修や設備の高効率化、再生可能エネルギーの導入推進など実効性のある施策を段階的に推進します。また、グリーンリースの活用や省エネを促す運用改善により、居住者様の快適性向上とともに環境負荷の低減を図ります。これらの取組みは資産の長期的な価値向上に資するものであり、投資主の皆様への持続的な利益還元につながると考えております。
地域貢献については、東京圏の都市特性を踏まえたまちづくりへの参画を重視し、自治体や地域のステークホルダーと連携した取組みを推進します。具体的には、安全・安心な居住環境の提供、災害対応力の向上、地域コミュニティとの協働といった観点から、物件の維持管理や改修計画に地域性を反映させ、社会的責任を果たしてまいります。
さらに、投資主の信頼に応えるため、コンプライアンスと透明性を重視したガバナンス体制を整備し、リスク管理や情報開示の強化を継続します。運用にあたっては、綿密なモニタリングと適時の意思決定を行い、中長期的な成長と安定した収益の確保に努めます。今後とも、着実で慎重な資産運用を通じて投資主の皆様の期待に応える所存です。何卒ご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。